一目均衡表とは — テクニカル分析での見方・転換線・基準線・先行スパンの計算式
概要
一目均衡表は、テクニカル分析で使われる、細田悟一(ペンネーム「一目山人」)が考案した日本発の指標です。5 本の線から構成され、そのうち先行スパン A・B に挟まれた領域は「雲」と呼ばれます。
計算例
計算式
既定値は 、、。
計算手順
- 転換線・基準線・先行スパン B を、それぞれの期間の高値・安値の中値として求める
- 先行スパン A は転換線と基準線の中値
- 遅行スパンは終値そのもの
性質
- 表示上のずらし: 原典の描画では先行スパン A・B を 本先に、遅行スパンを 本前にずらして表示しますが、これは表示位置の話であり、各時点での値の計算自体は本ページの数式のとおりです
- 雲の厚み: 先行スパン A と B の差が大きいほど、雲が厚いことを意味します
- 単位: 価格と同じ単位です
この指標のポイント
5 本の線を使って、価格が最近の値幅のどのあたりにあるかを見るものです。2 本の線に挟まれた帯(雲)の位置と厚みも一緒に見ます。
テクニカル分析で、期間ごとの高値・安値の中値から作る 5 本の線(転換線・基準線・先行スパン A・B・遅行スパン)と、先行スパン A・B に挟まれた「雲」で、価格の位置を見る日本発の指標です。
- 一般的な分類
- 順張り(トレンドフォロー)系に分類される。期間の高値・安値の中値を基にした線と雲で、価格の水準と方向の変化を確認する設計です
- 一般にどんな場面で参照されるか
- 終値と雲・各線との位置関係を観察するとき
- 転換線と基準線など、線どうしの交差を観察するとき
- チャート上で確かめられる点
- 終値が雲の上にあるか、中にあるか、下にあるか
- 転換線と基準線のどちらが上にあるか、交差したか
- 雲が厚いか薄いか(先行スパン A と B の差)
- チャートの描画設定で、先行・遅行のずらし表示が行われているか
- この指標の特徴
- 5 本の線と雲を 1 枚のチャートで同時に見られます
- 期間の高値・安値という分かりやすい量を基に、各線を作っています
- 知っておきたい限界
- 交差は計算上の位置関係の変化であり、その後の値動きを示すものではありません
- 5 本の線それぞれで期間が異なり、期間設定を変えると全体のバランスが崩れます
- ずらし表示を行うかどうかはチャート描画側の設定に依存します
- 先行スパン A・B と雲は、過去の高値・安値から計算した値を先の位置にずらして描いたもので、将来の価格を予測したものではありません
- 過去の価格から計算した事実であり、その後の値動きを示すものではありません
- ほかの指標との違い
- ドンチャン・チャネル: 転換線・基準線・先行スパン B は、期間の最高値と最安値の中点という点でドンチャン・チャネルの中央線と同じ形の式です。一目均衡表はそれに加えて、先行スパン A・B による雲と遅行スパンを持ちます
- 組み合わせて参照されることの多い指標
- ドンチャン・チャネル、アルーン(Aroon)
一般的な使われ方
終値と雲・各線との位置関係、線同士の交差が観察の対象とされます。
仕様
| 英語名 | Ichimoku Kinko Hyo |
|---|---|
| 分類 | トレンド系 |
| 考案者・原典 | 細田悟一(一目山人) |
| 既定パラメータ | 転換線期間 9 / 基準線期間 26 / 先行スパンB期間 52 |
| 出力系列 | 転換線(価格チャートに重ねる)、基準線(価格チャートに重ねる)、先行スパンA(価格チャートに重ねる)、先行スパンB(価格チャートに重ねる)、遅行スパン(価格チャートに重ねる) |
| 本サイトの実装 | ブラウザ内でインクリメンタル計算。既知値テストで検証済み(算出方法と検証方法) |
注意点
- 5 本の線それぞれで期間が異なり、期間設定を変えると全体のバランスが崩れます
- 表示上のずらし(先行・遅行)を行うかどうかはチャート描画側の設定に依存します
本サイトの実装
3 種類の期間それぞれについて、単調両端キューによる O(1) 償却のローリング最大・最小を用いて計算します。ずらし表示は行わず、各時点の値をそのまま出力します。
関連する指標
参考文献
- 細田悟一(一目山人). 一目均衡表. 経済変動研究所
本解説は上記文献に基づく一般的な見解の紹介であり、指標の解釈は流派・文献により異なります。将来の値動きを予測・保証するものではありません。詳細は免責事項をご覧ください。
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