一目均衡表とは — テクニカル分析での見方・転換線・基準線・先行スパンの計算式

概要

一目均衡表は、テクニカル分析で使われる、細田悟一(ペンネーム「一目山人」)が考案した日本発の指標です。5 本の線から構成され、そのうち先行スパン A・B に挟まれた領域は「雲」と呼ばれます。

計算例

合成データに一目均衡表(既定パラメータ)を適用した例で、実在の銘柄・価格ではありません。ドラッグで移動、ホイール・ピンチで拡大縮小できます。

計算式

転換線t=max⁡n1(H)+min⁡n1(L)2,基準線t=max⁡n2(H)+min⁡n2(L)2\text{転換線}_t = \frac{\max_{n_1}(H) + \min_{n_1}(L)}{2}, \qquad \text{基準線}_t = \frac{\max_{n_2}(H) + \min_{n_2}(L)}{2}
先行スパンAt=転換線t+基準線t2,先行スパンBt=max⁡n3(H)+min⁡n3(L)2\text{先行スパンA}_t = \frac{\text{転換線}_t + \text{基準線}_t}{2}, \qquad \text{先行スパンB}_t = \frac{\max_{n_3}(H) + \min_{n_3}(L)}{2}
遅行スパンt=Ct\text{遅行スパン}_t = C_t

既定値は n1=9n_1=9、n2=26n_2=26、n3=52n_3=52。

計算手順

  1. 転換線・基準線・先行スパン B を、それぞれの期間の高値・安値の中値として求める
  2. 先行スパン A は転換線と基準線の中値
  3. 遅行スパンは終値そのもの

性質

この指標のポイント

5 本の線を使って、価格が最近の値幅のどのあたりにあるかを見るものです。2 本の線に挟まれた帯(雲)の位置と厚みも一緒に見ます。

テクニカル分析で、期間ごとの高値・安値の中値から作る 5 本の線(転換線・基準線・先行スパン A・B・遅行スパン)と、先行スパン A・B に挟まれた「雲」で、価格の位置を見る日本発の指標です。

一般的な分類
順張り(トレンドフォロー)系に分類される。期間の高値・安値の中値を基にした線と雲で、価格の水準と方向の変化を確認する設計です
一般にどんな場面で参照されるか
  • 終値と雲・各線との位置関係を観察するとき
  • 転換線と基準線など、線どうしの交差を観察するとき
チャート上で確かめられる点
  • 終値が雲の上にあるか、中にあるか、下にあるか
  • 転換線と基準線のどちらが上にあるか、交差したか
  • 雲が厚いか薄いか(先行スパン A と B の差)
  • チャートの描画設定で、先行・遅行のずらし表示が行われているか
この指標の特徴
  • 5 本の線と雲を 1 枚のチャートで同時に見られます
  • 期間の高値・安値という分かりやすい量を基に、各線を作っています
知っておきたい限界
  • 交差は計算上の位置関係の変化であり、その後の値動きを示すものではありません
  • 5 本の線それぞれで期間が異なり、期間設定を変えると全体のバランスが崩れます
  • ずらし表示を行うかどうかはチャート描画側の設定に依存します
  • 先行スパン A・B と雲は、過去の高値・安値から計算した値を先の位置にずらして描いたもので、将来の価格を予測したものではありません
  • 過去の価格から計算した事実であり、その後の値動きを示すものではありません
ほかの指標との違い
  • ドンチャン・チャネル: 転換線・基準線・先行スパン B は、期間の最高値と最安値の中点という点でドンチャン・チャネルの中央線と同じ形の式です。一目均衡表はそれに加えて、先行スパン A・B による雲と遅行スパンを持ちます
組み合わせて参照されることの多い指標
ドンチャン・チャネル、アルーン(Aroon)

一般的な使われ方

終値と雲・各線との位置関係、線同士の交差が観察の対象とされます。

仕様

英語名Ichimoku Kinko Hyo
分類トレンド系
考案者・原典細田悟一(一目山人)
既定パラメータ転換線期間 9 / 基準線期間 26 / 先行スパンB期間 52
出力系列転換線(価格チャートに重ねる)、基準線(価格チャートに重ねる)、先行スパンA(価格チャートに重ねる)、先行スパンB(価格チャートに重ねる)、遅行スパン(価格チャートに重ねる)
本サイトの実装ブラウザ内でインクリメンタル計算。既知値テストで検証済み(算出方法と検証方法)

注意点

本サイトの実装

3 種類の期間それぞれについて、単調両端キューによる O(1) 償却のローリング最大・最小を用いて計算します。ずらし表示は行わず、各時点の値をそのまま出力します。

関連する指標

参考文献

  1. 細田悟一(一目山人). 一目均衡表. 経済変動研究所

本解説は上記文献に基づく一般的な見解の紹介であり、指標の解釈は流派・文献により異なります。将来の値動きを予測・保証するものではありません。詳細は免責事項をご覧ください。

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